【トラブル回避のノウハウ】 『施主支給』で鏡を取り付ける場合の注意点
2024/08/28
こんにちは、新人広報担当のWです!
最近、家の新築やリフォームで、〝自分好みにしたい〟〝コストを抑えたい〟などの理由で、「施主支給」を希望する方が増えているようです。
「施主支給」とは、施主が自分で購入した建材、ガラス、鏡などを工務店に渡して取り付けてもらうことです。
一生に一度あるかどうかのマイホーム作りですので、当然、みなさんのワクワクは膨らみます。
好みのドア、照明、鏡を付けて素敵な家にしたい。そのためには、「パーツを自分で準備したい」となるのも無理はありません。
しかし、初めての場合、事前に知識を入れておかないと、トラブルになるケースがあります。(多発しています!)
「施主支給で失敗した!」とならないために、必ず抑えるべき施主支給のポイントと注意点をお伝えします。
コーワでは、日々、施主支給を希望するお客様のために様々なタイプの鏡を販売していますので、実際に起きた現場のトラブル事例を交えてまとめてみました。
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施主支給の現状
本来、住宅設備機器・建材・部材は、施工会社が発注しますが、最近は「施主支給」が増えています。
コーワにも、施主支給用の鏡を探している方からのお問い合わせが多く寄せられます。
・ネットの普及で広まる
ネットが普及したことにより、急激に施主支給が広まりました。それまでは自分で部材を探すことは労力もかかって大変でしたが、簡単に自分の好きな部材を探すことができるようになりました。
・施工会社に断られることも
とはいえ、施工会社によっては施主支給を受けてくれなかったり、部材や設備によっては対応してもらえないこともあるので、事前に確認してから進めることが大切です。
施主支給に向いているもの、向いていないもの
では、どんなものが施主支給に向いているのでしょうか?
自分好みにしたい、コストを安く抑えたいからと言って、何でも施主支給にするのはやめましょう。
部材によっては、施主支給を断られたり、嫌がられたりすることもあります。
施主支給に向いているものと向いていないものをご紹介しますので、参考にしてください。
●施主支給に向いているもの
・施工工程が独立しているもの
・自分で取り付けできるもの
(例)照明、ペーパーホルダー、タオルハンガー、玄関の壁に貼る姿見などの鏡、ポスト、表札、洗面化粧台・造作洗面台
●施主支給に向いていないもの
・取り付け工程が早いもの
・ほかの工事と関連が強いもの
(例)システムキッチン、ユニットバス、構造材、外壁材など
「鏡」は施主支給に向いています
前述のことから、鏡は施主支給に向いていると言えます。
基本的に、鏡は壁に貼るだけなので、他の設備への影響が少なく、工務店にも施主支給を受け入れてもらいやすいです。
施主支給で鏡を用意する場合は、
・玄関の姿見
・洗面台
に使われることが多いです。
おしゃれな造作洗面台にされるケースも多くなりました。
※写真提供:長瀬工務店様
もし、両面テープやボンドで貼り付ける施工なら、自分でやって取付け費用を節約することができますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
施主支給のメリットとデメリット
メリット
まずはメリットから見ていきましょう。
①自分好みのものを取り入れることができる
オーダーメイドのアイテムなど、メーカーと直接打ち合わせをして、自分が思い描く好みのものを取り入れることができます。施工会社の取り扱い商品に好みのものがない場合でも、施主支給なら自分好みの商品を選べます。
また、これまでの思い入れがあって取り替えたくないものも、施主支給なら使い続けることができます。
②コストダウン
安い店を探して自分で購入すれば、コストダウンが見込めます。また、中古品、アンティーク、型落ちのものなら、安く購入できる場合もあります。
デメリット
デメリットを理解しておけば、後悔することがなくなります。
①手間と労力がかかる
情報収集したり、部材を探したりする労力がかかります。「なんとなくお得かな」という感覚で安易に施主支給を選んでしまうと、途中で面倒になってしまう可能性があります。
また、トラブルを未然に防ぐため、事前に施工会社との綿密な打ち合わせが必要です。そのためには、ネット、本、知り合いなどから情報収集してある程度の知識を持つことが重要です。
面倒なことが苦手な方は、施主支給には向いていないかもしれません。
②取り付け費用が発生する
製品が安くても、施工会社には取り付け費用を支払いますので、金額の確認が必要です。
③施主支給品は自己責任
当然ですが、施主支給で用意したものは自己責任で管理することになります。
施工会社のミスで傷が付いたなどの場合以外は、施主支給品の不具合には自分で対応しなければなりません。
サイズ間違いや規格外などで取り付けできないことがあるかもしれませんので、注意が必要です。
④責任の所在が不明確
どの段階で部材や設備に傷が入ったのか分からないケースがしばしば発生し、コーワでもお客様からもご相談いただくことがあります。
こういった場合、責任の所在を明確にできないケースも多く、施主が費用を自己負担しなければならない可能性があります。
施工会社の保証対象外になるケースなど、事前にしっかり確認しておきましょう。
明確な理由がない限り、施工会社の取り扱うものから選ぶ方がはるかにスムーズに進みますので、手間や時間をかける余裕のない方は、施主支給には慎重になってください。逆に、マイホームのためなら、多少の苦労も楽しんで乗り越えてやる!と思える方は、ぜひチャレンジしてください。
鏡の施主支給をスムーズに進めるコツ
具体的に「鏡」の施主支給をうまく進めるポイントを説明いたします。
まず、忘れてはならないのは、施主も施工会社も「人」だということです。自分の主張ばかりにならないように、お互いに相手を思いやる気持ちを持って、話し合いを進めることがとても大切です。
施工会社に確認しておくべきこと
以下の項目をなるべく早めに施工会社に伝えましょう。施主支給を受けていない施工会社もありますし、部材によっては施主支給を断られる場合もありますので、事前にしっかり確認してください。
①施主支給品を用意するタイミング
鏡を取り付ける場所の工事の進み具合によって最適なタイミングが変わりますので、施工会社に日程を確認し、いつまでに鏡を用意すればいいかを細かく打ち合わせてください。
鏡は、商品によっては加工などで時間がかかります。販売店に納期を確認した上で注文し、取り付け時期に合わせて送ってもらうようにしましょう。
また、施工現場は資材や荷物がいっぱいです。他の資材とぶつかって、割れたり、ヒビが入ってしまう可能性もあります。早く注文しすぎて長期間保管しておくことはなるべく避けてください。
②取り付けはしてもらえるのか、取り付け費用がかかるのか
施工会社は対応してくれるのか、その場合、費用はどれぐらいかかるのかも必ず確認しておきましょう。
取り付け費用が高い場合、施工会社の取り扱う商品を購入した方が、トータルで安くなることもあります。
また、取り付け用の部材はどちらが用意するかなども合わせて確認しておきましょう。
取り付け費用が高い場合、できそうなら自分で取り付けにチャレンジすることも検討してみるのもいいでしょう。
②商品はどこに届ければいいのか
届け先をどこにするかは、必ず事前に打ち合わせが必要です。
自宅・施工会社・現場のどこかになるかと思いますが、じっくり検討してください。
大型の荷物を頼む場合、自宅に届けてもらうと邪魔になりますよね。
現場に届けてもらうとなると、誰かがその場にいなくてはなりません。施工会社との調整が必要です。
また、施工会社に届けてもらう場合は、施工会社から現場に運ぶことになります。
現場に到着後、商品を開封した時に万一割れていた場合、どこで割れたかを特定することはできず、責任の所在がわからなくなります。
あらゆることを考慮した上で、施工会社と綿密に打ち合わせをして届け先を決めましょう。後々のトラブルを防ぐためにとても重要なことです。
その他の注意点
①商品が決まったら、施工会社に必ず連絡する
購入する商品に目星がついたら、注文前に施工会社に確認してもらいましょう。
取り付けたい場所に施工が可能か、選んだ商品は問題ないか、などを確認してもらってください。
②商品が届いたら中身を確認する
鏡などの割れやすいものは、特に入念に確認しておきましょう。
取り付ける際に開封して万が一割れていた場合、どの過程で破損したのかわからず、責任問題になります。
自分で搬入する際は、特に注意が必要です。
ポイントを押さえて、トラブルを回避し、スムーズに施主支給を進めましょう。
施主支給でのトラブル事例
参考に、これまでにコーワのお客様が巻き込まれたトラブルをご紹介します。
トラブル事例 その1
「施工会社が現場で待機していたが、鏡が予定通り届かず、予定していた日に施工できなくなった。
施主は、施工会社が後日現場に出向くための出張費を請求された。」
施主であるお客様は、施工現場に当日に到着するように鏡を注文しました。
しかし、なんらかのトラブルで出荷・到着が遅れてしまい、その日に施工できないことに…
施工会社は無駄足を踏むことになりました。
後日出直す必要が生じ、施主は施工会社から後日現場に向かうための出張費を請求されたそうです。
<トラブル回避のポイント>
配送上のトラブルは、鏡の販売店でも責任を負うことができません。
施主であるお客様は、取り付け当日に商品が到着するように手配をしていました。
施主支給品をあまり早めに用意しすぎることはお勧めしませんが、こういったケースも想定し、施工会社と事前に打ち合わせをして納品日を調整してください。
また、商品の到着遅れについて、すぐに配送業者から連絡が入るよう、連絡先を知らせておいた方がいいでしょう。
施主が配送状況を確認するのか、施工会社か確認するのか、細かい事ですがこれも必ず決めておきましょう。
トラブル事例 その2
「施工する大工さんの経験が浅く、鏡を取り付けたことがなかった。」
施主であるお客様は、大工さんなら大丈夫と思い込んで、事前に取り付け方法などの打ち合わせをしませんでした。
鏡を注文してから取り付けをお願いしたところ、鏡取り付けの経験がないことが発覚しました。
コーワにご連絡いただき、取り付け方法を説明・伝達し、なんとか無事に取り付けることができました。
<トラブル回避のポイント>
施主支給する場合は、取り付け方法についても必ず事前に打ち合わせをしましょう。
鏡付きのユニット洗面台だけを施工する会社もありますので、鏡を取り付けたことがない大工さんもいます。
取り付け経験がない場合は、販売店・施工会社・施主が連携して、スムーズに作業が進むように調整してください。
トラブル事例 その3
「大型のミラーを準備したが、建物にエレベーターがなく、階段通路が狭いため搬入できなかった」
施主であるお客様から、大型ミラーのご注文をいただきました。
しかし、配送当日になって、部屋まで搬入できないことが発覚。
お届け先の建物にはエレベーターがなく、階段を使っての搬入でした。鏡のサイズが大きく、階段を使っての搬入がどうして無理だということになりました。
<トラブル回避のポイント>
鏡の注文から施工会社が担当する場合、まずこのような問題は起こりませんが、施主が自分で用意する場合は、鏡の大きさと搬入経路についても充分に確認しておいてください。
仮に、なんとか搬入できたとしても、次に引っ越しや買い替えになった場合にお部屋から出すのがひと苦労となることも想定してください。
コーワなら「無料再制作」サービスがあって安心です
鏡の場合、しっかり梱包して発送しても、運搬中の突発事故や管理ミスでヒビが入ったり、割れてしまうことがあります。
コーワでご購入いただいた場合、保証がありますのでご安心ください。
無料再製作で大きな安心を!
コーワの10大サービス宣言にある「割れたら無料で再製作」と「サイズ測り間違い全額保証」をご紹介します。
【1】割れたら無料で再製作
施工前、施工中、施工後、何らかのトラブルで鏡(ガラスも対象)にヒビが入ったり、割れたりした場合、無料で再製作します。
割れた理由は問いません。但し、実費輸送費だけはご負担ください。
※保証期間: お届けから1年
※上限金額: 最大5万円
【2】サイズ測り間違い全額保証
お客様の測り間違いや注文ミスによる鏡(ガラスも対象)の再製作にも無料で対応します。
新たな注文の料金が最初の料金を上回る場合は差額分をお支払いください。
最初の商品より小さく加工しなおす場合は、お届けした商品をご返送いただいて加工します。
※保証期間: お届けから1ヶ月
※上限金額: 最大3万円
まとめ
いかがでしたか?
なんとなくでも、施主支給の進め方をお分かりいただけたでしょうか。
大変だけど、楽しく進めたい家づくり。思い描く理想の住まいに近づけるように、必要な知識を頭に入れて、施主支給を選択するかどうかを決めてくださいね!
<まとめ>
・鏡は施主支給に向いている。
・施主支給をするなら事前にしっかりメリット、デメリットまで考えた上で決める。
・施主支給を決めたら、早く施工会社に伝える。
・取り付け方法や取り付け費用を施工会社に確認する。
・施主支給品の購入を決める前に施工会社に連絡する。
・施主支給品の届け先とタイミングを施工会社と打ち合わせて決める。
・施工会社とはお互いの立場を思いやって、打ち合わせを進める。
・コーワで鏡、ガラスを購入すると「無料で再製作」があって安心!
鏡の取り付けを自分でする場合は、こちらの記事も参考にしてくださいネ。
みなさんの家づくりが楽しく、スムーズに進むよう、コーワがお手伝いいたします。
ライター
新人広報 カガミショウコ
新人広報として、ガラスと鏡に関する正しい知識や情報、 トラブル回避の豆知識などを発信していき、お客様のお力になれるよう、しっかりサポートします!