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鏡の取付けはまだするな!DIYで鏡を設置する注意点をプロが解説

2021/10/20

鏡の取り付け

鏡とガラスの博士
こんにちは!ドクターKです。みんなからは「博士」って呼ばれています。

業者に頼まずDIYで鏡を安く設置したい、と考えているあなた!ちょっと待ってください!

鏡の取付け方法についての情報はインターネットにたくさんあふれていますが、それだけでほんとに取付けられますか?鏡の取り付けを思い付きでいい加減にやってしまうと、思わぬ時に急に外れてしまい大きな事故にもつながりかねません。

この記事では、壁やお風呂に鏡を設置するときに注意するべきポイントについて解説していきます。鏡を自分で取り付ける際にはどんなことでつまずいて、どんなポイントに注意が必要なのか、あらかじめ知っておくことが大切です。

プロ直伝!壁に鏡を設置するときに気を付けるポイントとは?

まずは鏡を室内の壁に設置する方法について説明していきます。

鏡をしっかり取りつけるために一番初めにやるべきことは、壁の下地がどうなっているかを知り、その下地に合わせた取付け方法を選択することです。

DIYの場合、なんとなくで施工を進めてしまいがちですが、壁の下地から鏡を取り付け方を考えなければ後々大変なことになりかねません。

この項目では壁の下地の種類を知る方法と、簡単かつ安全に取り付ける方法を解説します!

壁の下地の見分けましょう

まず初めのステップとして、壁の下地の素材を見分けることが大切です。なぜかというと、壁の下地によって鏡の取り付け方が変わってくるためです。

下地の種類としては主に以下の3つがあります。

・石膏ボード

・コンパネ(木)

・コンクリート、モルタル(セメント)

鏡を設置する予定の壁の下地がどの素材になっているかは、次の方法で判断してください。


①壁をコンコン叩いて音と感触で判断する。


原始的ですが、コンクリートやモルタルの場合明らかに硬いのですぐ分かると思います。石膏ボードやコンパネの場合はもう少し柔らかく感じると思います。空洞があるので響く感じがします。ただし石膏ボードかコンパネ(木)かの判断は難しく、叩いただけでは確実な判断はできません。


②壁に画びょうや針を刺してみる。


石膏ボードの場合、簡単に刺さって抜くと針に白い粉が付着します。コンパネ(木)の場合はとても硬くて簡単には刺さりませんし白い粉が付きません。石膏ボードとコンパネの区別は、この方法を使うと見分けやすいです。



③コンセントやスイッチプレートを外す。


プレートは手で簡単に外すことができます。中を確認したら、元通りに直すことができますので安心して外してもらって大丈夫です。

確実にわかる方法ですが、必ず鏡を取り付ける壁面と同じ面の壁で調べて下さい。壁の位置が違うだけで下地が変わることがあります。鏡を取り付ける壁面と同じ面にプレートがあるときはこの方法が一番です。

下地が石膏ボードの場合の注意点

ほとんどの室内の壁には壁紙(クロス)が貼られていますが、大抵クロスは石膏ボードの上に貼られています。

下地が石膏ボードの場合、ネジだけでしっかり施工することは難しいため注意が必要です。石膏ボードはチョークに似た細かい粉の集まりのような物ですので、ネジを回し入れても壁の内部が粉々になり、ネジは止まりません。

そこでネジが使えるようにするための「ボードアンカー」という商品が、金物屋さんやホームセンターで売られています。ボードアンカーをうまく利用できれば、壁に下穴をあけてねじ止めができます。

それでもやはり鏡のような重いものになると、ねじだけで完全に取付けるのはとても難しいので、金具は補助的に使い、両面テープとボンドを併用してしっかり固定してください

鏡をドアにしっかり取りつけるためのヒント

玄関扉やドアなどが可動する所に大きな姿見を取り付けるとき、バタンバタンと衝撃があるので取れてしまわないかと心配ですよね。このような場所に鏡を設置するときのコツをお伝えします。

ミラーの取り付け方には「両面テープとボンド」を併用して接着する施工法と、「ミラーハンガー」という金具によってひっかけて止める施工法があります。 もし取り付けるのが大きな姿見の場合は「両面テープとボンド」を併用して接着する方をお勧めします。

ミラーハンガーと両面テープを併用してもかまいませんが、扉の位置によってはしっかりした下地が入っていないことがありますし、下駄箱のように扉が薄いとネジが突き抜けてしまうことがあります。「両面テープとボンド」なら下地を気にすることなく強力に設置できるためお勧めです。

お風呂に鏡を設置する際に気を付けたいポイント

次にお風呂場に鏡を設置するときの注意点について説明していきます。

インテリアとしてお部屋に鏡を取り付ける時よりも、水にぬれる浴室のほうが鏡を取り付ける際に注意が必要です。

お風呂の鏡の交換の具体的な手順はこちらの記事にまとめていますが、今回はより細かい注意点についてお話していきます。

お風呂の鏡の交換にチャレンジしましょう!

壁と鏡の間に隙間がある?コーキングのコツ

無事、浴室に鏡を設置出来た後に、ワンランク上のDIYを目指すならコーキングをすることです。

コーキングとは、お風呂場やキッチンなどの水回りで壁と設置物との間に水が入らないようにするために、シリコンなどの素材で壁と設置物の隙間を覆うことです。洗面台などにヘリに白いゴム状のものがついているのが分かると思いますが、あれのことです。

DIYでコーキングをきれいに仕上げるのはなかなか難しい作業ですが、見た目はともかくとしてお風呂ミラーの裏面(銀面)の保護とさび止めのためには有効です。ぜひ自分で取り付けたお風呂場の鏡にもコーキングを施してワンランク上のDIYも挑戦してみて下さい。

コーキングをする際の注意点


ただしコーキングは失敗してしまうと逆に水気を裏側に引張りこみ、水たまりを作りさび(しけ)を起こしてしまいます。中途半端になってしまうのなら、やめておいた方が無難です。

もしコーキングを打たれたなら、壁側よりも鏡側に隙間ができていないかもう一度よく確認してください。念のため固まった後に爪楊枝で鏡側をなぞって切れ目ができていないか、最終チェックすることをおすすめします。

また、鏡を取り換える場合、もし古いコーキングがあったら、カッターナイフやラッカーシンナーなどで完全に除去する必要があります。なぜなら、古いシリコンコーキングの上にもう一度コーキングを打とうとしてもはじいてしまい接着できないからです。

コーキングは失敗すると鏡の劣化を早めてしまうので、やったことがないのであれば手を付ける前に一度専門家に相談してみた方が良いかもしれません。

ユニットバスの壁ってねじが止まるの?

ユニットバスの壁に使われている主な材料は強化プラスチック(FRP)やアルミ樹脂複合板です。それ以外にも各メーカーが様々な構造材を使用しています。

ねじ止めができる場合もありますが、ほとんどの場合は困難を伴いますので、おすすめしていません。ねじっていくと、途中までは成功しそうに思えても最後のほうで空回りしたり、途中で何か硬い部分に邪魔されてネジが入っていかなくなったりすることがあり、状況に応じた臨機応変な工夫が必要になり難易度が高いです。

もともと鏡がついている場所にはネジができるように部分的に木材などの下地が入っていますが、もしねじ止めができない場合は両面テープやボンドを使って設置する方法をお勧めします

タイル面に付けたいけど、どうするの?

タイルで仕上げられた壁に鏡をつけたい時、両面テープとボンドを併用して貼り付けるのが一番簡単です。
取付方法についてはこちらを参考にしてください。



ネコロボ
こっちのページでタイル面への取付方法を写真付きで解説しているよ!


タイルに穴をあけるのはタイル専用のドリルを使用するなど、道具と技術が必要ですし、タイルの下地がどうなっているかによっても難易度が変わります。

まれにモルタル下地で中が空洞になっている部分があるなど、イレギュラーな要素が多く工夫が必要です。どうしてもネジを使いたい場合は「アンカープラグ」という壁に埋め込む部材を使って施工してください。

鏡をきれいに設置するコツを教えます

この項目では鏡をきれいに貼り付けるための意外と知らない設置のコツをお伝えします。

これを知っているか知らないかで見た目のきれいさに格段の差が出ますので、施工前に読んでいただければと思います。

金具と両面テープはどちらがおススメ?

さきほどミラーハンガーという金具を使った鏡の設置方法があることをお伝えしましたが、せっかくきれいに面取りした姿見なのに、その四隅に金具が見えているとあまりきれいではないですよね。また、お風呂場の壁に穴をあけると、漏水も心配です。

ですので、私としてはできるだけ金具は使わずに両面テープとボンドだけで接着する方がおすすめです

その方が仕上がりはきれいですし、設置方法も簡単です。しかも、ミラー用の両面テープは想像されているよりも強力にできているため、実は金具で止めるよりも頑丈に固定できます

また詳しい取り付け方法はこちらで説明しています。



ネコロボ
このページで両面テープでの取付方法を写真付きで解説しているよ!参考にしてね!

まっすぐ貼るための工夫と失敗した時のリカバリー法

せっかく完成したと思ったのに、離れてよく見ると微妙に傾いている…なんてことにならないために、ちょっとしたコツをお教えします。

専門業者は鏡を貼る位置と高さを決める際、下端にミラーハンガーやミラーハンガーを水平に固定したり、木材を使って仮置台を設置します。まずは鏡の下に基準となる水平ラインを作り、それに合わせて設置するのがまっすぐ貼り付けるコツです。

もしそういうものがなければ、本や雑誌を積み上げて高さと水平の調整をしましょう。雑誌で作った台が不安定なら、身近にあるちょうどの高さの物を探して台を作ってください。その台に乗せながら壁に接着すると失敗が少なくなります。



それでも失敗してしまった場合、ミラー用両面テープは貼った直後なら「ばりっ」と剥がせます。ただしこのテープは一度剥がすと接着力が極端に弱くなってしまうので絶対に使用しないでください。もう一度新しいテープで最初からやり直さないと後日、鏡が落下してしまいます。

もしも強く押さえつけて取れなくなっている場合は、もう手で剥がすことはできません。無理にはがそうとすると鏡そのものが割れてしまいますので、こうなったら剥がすのではなくテープを切断して鏡を取りましょう。

テープの切断はこちらを参考にしてください。



ネコロボ
テープの切断方法が解説してあるよ、ぜひ読んでみてね!


お風呂の鏡の交換にチャレンジしましょう!

まとめ 中型までの鏡の取り付けならDIYでも十分可能!

鏡の取り付け、と聞くと金具で取り付けられているイメージがあり、自分でDIYをするのは難しいと思われるかもしれません。

ですが、基本的には両面テープとボンドで貼り付けるようにすれば、鏡の設置は実はそれほど難しい作業ではありません。金具は補助的に使うものと考えていただいて結構です。

もしも取付けに失敗したときは、販売店に確認して適切にリカバリーしてください。慌ててしまうと危ないため、焦らずゆっくり落ち着いてやり直せば大丈夫です。

あまり大きい鏡を自分で壁に設置するのは難しい作業になりますが、中型程度(高さ150cm×幅50cm程度)の鏡ならDIYで設置することは十分に可能です。お金の節約にもなり、その方がミラーへの愛着もわきますので、ぜひご自身の手で取り付けることにチャレンジしてみましょう。

もし何かお悩みの点があればいつでもお尋ねください。

ライター

博士

博士

鏡とガラスの専門家・ドクターKです。「博士」と呼ばれています。皆さんがよく巻き込まれるトラブルの原因やメカニズムを動画やコラムでわかりやすく解説します。