ガラスの事件簿 オプション加工

飛散防止だけじゃない!ここまで出来るガラスフィルム

ガラスフィルム

鏡とガラスの博士
こんにちは!ドクターKです。みんなからは「博士」って呼ばれています。

今回はガラスに貼ることで様々な機能を加えることが出来るフィルムについて解説させていただきます。
知らなくて、損してることはありませんか?

ガラスに貼るだけ!飛散防止フィルム

台風や地震への備えとして、まず挙げられるのが窓ガラスの備え
台風前にガムテープでペケ印に貼って予防したりしますが、見た目に悪いですしあまり飛散防止になっているようには見えません(笑)

今日は、「窓ガラスが割れても危険を最小限にとどめたい」という方にピッタリのガラス用フィルムを紹介します。
テーブルなど家具などに使うガラスにも使用可能なので合わせてご説明します。

飛散防止用フィルム

窓ガラスや家具用のガラスが割れた際、破片の飛散防止用としてのフィルムは国内外の樹脂・化学系の会社が製造しています。

シート状のフィルムを窓に貼ることで、窓ガラスが割れた際の危険を最小限に抑えてくれます。大掛かりな施工は必要なく、貼るだけで効果が得られるのも嬉しいポイントです。

実際に、飛散防止用フィルムとしておすすめなのがリンテック社(ウィンコス)の「ルミクールシリーズ」や3M社の「透明飛散防止シリーズ」です。インテリアメーカーの「サンゲツ」や「中川ケミカル」なども一般に普及しています。

窓ガラスが割れることを防ぐというよりは、ガラスが割れてもその破片が飛び散らないようにすることで周囲の安全を確保するというイメージです。残念ながらガラスを強くしたり割れにくくする効果はありません

フィルムごとの特徴

リンテック社ルミクールシリーズ(品番1501UH)は厚さが77㎛(マイクロメートル)、3M社の透明飛散防止シリーズの厚さは76㎛。いずれも光(可視光)の透過率は90%以上でいくらじっくり詳しく見てもフィルムが貼ってあるのか貼ってないのか見分けることはできません。
1㎛(マイクロメートル)は1㎜の1000分の1の長さですから、どれほど薄いフィルムかがわかると思います。

その他、紫外線透過率はルミクールシリーズが1%以下、3M社の透明飛散防止シリーズが0.1%以下とUVカット効果にも優れ、紫外線による家具やフローリングの劣化対策にもなります。

太陽光を透過する率である日射透過率は両者とも約81~83%で、17~19%の日光を遮断してくれます。

様々な追加機能を持つフィルムも

ガラスの飛散防止だけでなく、本物のすりガラスやフロストガラスのように周囲からの視線を遮ってくれる効果を持つフィルムもあります。

フロスト調フィルムやスモーク色付きフィルムがそういった効果を持つフィルムで、貼るだけで透明なガラスをすりガラスとほぼ同じような見た目にでき、費用はすりガラスよりも安価に抑えられます。

それとは全く逆にフィルムを貼ることでガラスが見えなくなってしまう「反射防止フィルム」もあります。
ガラスは透明なようで意外と光が反射していて、例えば美術品や美しい夜景を邪魔して見えにくくすることがあります。
その光の反射(てかり)を抑えてガラスの存在を消す効果があります。

その他にも、貼るだけで型板ガラスのような模様を浮かび上がらせたり、スモークガラスのように熱線を吸収する効果やマジックミラーのような目隠し効果を持たせたりと様々な機能のフィルムが開発されています。



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博士が「ガラスフィルムの効果」を動画で解説しているよ!

フィルムによる実際の効果

さて、このような飛散防止フィルムを貼ると具体的にどのような効果があるのでしょうか。
飛散防止フィルムを貼ることは、主に以下の3つの利点があると考えられます。

飛散防止効果で安全を確保

まずは、やはり飛散防止効果です。
窓ガラスに何も対策をしていない場合、台風や地震で窓ガラスが割れると破片が周囲に飛び散ってしまい、ケガをしてしまったり避難が遅れたりして被害が広がる恐れがあります。

飛散防止フィルムを貼っておくことによって、窓ガラスが割れたとしても破片が飛び散ることなく窓枠にとどまり、ケガのリスクを抑え迅速な避難を実現できるのです。

また、飛散防止フィルムを貼っておくことは防犯面でも効果があります。

フィルムを貼っておくことで、不審者がガラスを割るのに時間がかかり、屋内へ侵入する確率を下げることができるのです。

紫外線カットにより人体や家具を保護

先ほど紹介した飛散防止フィルムは、いずれも紫外線カット効果を持っています。

紫外線カット効果を持つフィルムはUV-A波もUV-B波もほぼ100%カットするので、人の日焼け防止対策だけでなく家具やフローリングの劣化対策に効果があります。

目隠し効果のあるフィルムも

すりガラスタイプやフロストガラスタイプのフィルムを貼れば、周囲の視線から室内を隠す目隠し効果を得ることもできます。光を通すことで熱や明るさだけを取り入れ、輪郭や形をわからなくするという意味です。

柵や壁を設置するよりも圧倒的にコストを安く抑えられ、見た目にもスマートです。

また、マジックミラータイプのフィルムには高い遮熱効果があります。見た目のデザイン性だけではなく光熱費削減やエコといった面でも役に立ちます。

フィルム導入で気を付けたいこと

様々な機能を持ちメリットだらけに見えるフィルムですが、もちろん注意点もあります。

フィルムの寿命は?

フィルムにも寿命があり、年を経るごとに劣化が進むため、一定期間ごとに貼りかえ作業が必要になります。
製品にもよりますが、窓ガラスの内側(室内)に貼ったフィルムはだいたい10年ほどで寿命を迎えます。

古くなったフィルムは飛散防止機能が落ちるため、少なくとも10年間隔でフィルムを交換するようにしましょう。

ガラスの熱割れに注意!

窓ガラスの一部が急激に温められ、その他の部分が冷たい状態の場合、熱膨張率の違いから窓ガラスが割れることがあります。

色の濃いフィルムを貼ってしまうと、このような熱割れの可能性がより高まります。
透明なフィルムや白っぽいフィルム、マジックミラー状のフィルムは熱をため込みにくいため熱割れが心配な場合は、これらのフィルムを使うことがおすすめです。

貼る面はどっち?原則は内側!

窓ガラスにフィルムを貼る際は、窓の内側(室内側)に貼るのが原則です。

ガラスの内側部分が、型板ガラス・すりガラスになっている場合や高所で施工できないなどでフィルムが貼れない場合は屋外側にフィルムを貼ることになりますが、やはり外の環境にさらされる分寿命が短くなってしまいます。

やむを得ず窓ガラスの外側にフィルムを貼る場合は、外貼り可能なフィルムを使用するようにします。

まとめ

いかがでしたか?ここまで、窓ガラスに貼る飛散防止フィルムや様々な機能を持つフィルムについて紹介しました。

台風や地震による被害は、今やいつ起こってもおかしくないという状況にあります。準備のできるうちに、高機能なフィルムを貼って対策をしておきたいものです。

【動画】ネコロボ事件簿「飛散防止だけじゃない?!ガラスフィルム」



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鏡とガラスの専門家・ドクターKです。「博士」と呼ばれています。皆さんがよく巻き込まれるトラブルの原因やメカニズムを動画やコラムでわかりやすく解説します。