オプション加工 鏡の事件簿

飛散防止だけじゃない!?鏡用フィルムの驚くべき効果

鏡フィルム


こんにちは安藤です!

今回は鏡用の飛散防止フィルムと防曇(ぼうどん)フィルムについて考えていきたいと思います。
今までの思い込みを覆すような、お得な方法もご紹介します。ご予算を削りたいと考えている方は必見です!

鏡にフィルムは必要でしょうか?

鏡を購入予定のあなた!フィルム付きの鏡にするかどうか、もう一度考え直してみませんか?フィルムが全く必要ない場合もありますよ!

飛散防止に効果あり

多くの鏡はガラスで出来ています。そのため、当たり前ですが強い衝撃によって割れます
そして割れた際に大小の破片が飛び散ります。特に大きな破片が落下する際に大怪我をするかもしれません。
また、フローリングやタイルを傷つけてしまうかもしれません。それをフィルムやシートを貼ることで予防するのが飛散防止加工です。



特に危険なのはフレームだけで留まる鏡や、壁に接着せずに金具だけで固定しているミラーです。
逆に壁面に両面テープやボンドで貼り付けるなら、それだけで飛散防止効果がありますので飛散防止フィルムは必要ないと言えます。
割れたとき小さな欠片は飛び散るかもしれませんが、大きな欠片は壁にくっついて落ちませんよね。

どっちの面に貼るの?

鏡はガラスの裏側に反射層があります。
もし透明のフィルムを表面に貼るなら、傷や泡が入らないように、水を使い高度なテクニックで慎重に貼らないといけません。
しかし裏側ならなにしろ見えませんので、言葉は悪いですが「いい加減」に貼ることが出来ます。

そして何より裏面に貼ることで、より強固な防錆効果を得ることが出来ます。
飛散防止だけでなく、鏡の寿命も延びるので一石二鳥ですね。
後ほど説明する防曇フィルムは必ず表面に貼るものですが、防曇フィルムよりも安価な飛散防止シールを使用するなら、防錆効果も期待できるので裏側に貼る方が一般的です。

フィルム?コーティング?

鏡の表面が温度差と湿気によって結露すると白く曇って像が見えにくくなります。それを防ぐ防曇(ぼうどん)加工を鏡の反射面に施すことが出来ます。



たくさんのメーカーからスプレーやリキッドで吹き付けてコーティングするタイプの商品と、フィルムを貼るタイプの2種類が販売されています。
スプレータイプはお手軽ですが、長持ちせずにたびたび吹き付ける必要があります。

逆にフィルムタイプは粘着シールを泡が入らないよう、傷つかないように上手に貼るのが大変ですが、あとあと長持ちする長所があります。
どちらを選ぶか迷うところですが、新しい鏡を設置するなら最初からフィルムが貼ってあるものを購入する方がいいと思います。

コーワ鏡販売センターではほぼフィルムの料金だけで貼り付け済みの鏡をオーダーできます。



ネコロボ
このリンクからフィルム貼り付け済みの鏡をオーダーできるよ!


外部リンク コーワ鏡販売センター

大きな姿見の場合に重要なこと

玄関の壁に貼りつける姿見や、お部屋にダンス練習用の大きな鏡を張り付ける場合、割れたときの不安も大きいですよね。
どのように飛散防止をすればいいか、お得な方法をお教えします。

飛散防止は必要か?

後ほど記載するアルミミラーやリフェクスミラーなど割れない鏡は別にして、全身が映るウォールミラーには飛散防止を考えた方がいいと思います。
ただし、大型の鏡の場合フレームだけではなく、両面テープやボンドを使って全面的に壁に接着することが一般的なので、その場合は鏡自体にフィルムなどを貼らなくても、割れたときに大きな欠片が落下してくる危険は少なくなります。

結局のところ予算次第ですが、当社のお客様で飛散防止シールを選ばれる方は1割ぐらいでしょうか。
フィルムを貼るより壁面に接着する両面テープを多めに使った方がお値段も安くなるかと思います。

貼り付けに関する注意

鏡を貼る際には壁の歪みに干渉されないように、厚手で強力な接着力のある鏡専用のテープを使用します。
またそれと併用して接着剤も厚く硬化するシリコン系のものを使います。万が一にも落下事故が起きないようにきちんとした方法で施工しましょう。
詳しくはこちらのページをご覧ください。



ネコロボ
この記事を読めば自分で鏡を取付ける参考になるよ!


割れない鏡にしてしまう

阪神淡路、熊本、東北・・・大きな地震が起こるたびに、ガラスミラーの危険性についてたくさんの相談をお受けしました。
もし地震が起こったとしてもめったに割れることはないでしょうし、そのことで人身事故が起こる確率ともなるととても低いものだろうとは思うのですが、怖いという感覚はどう説明されても解消するものではありません。
ガラスが怖い方はアルミミラーやリフェクスミラー、ステンレスミラーなど割れない鏡が各種あります。
詳しくはこちらのページで説明していますのでご検討に加えてください。



ネコロボ
割れないアルミミラーについて解説しているよ!ぜひ読んでみてね!


曇り止めフィルムのすごい機能

子供のころ川で魚を捕るときに、水中メガネが曇らないように草の汁をこすりつけるように祖父に教わりました。
あれからもう40年、年月の立つのは早いものです。今では様々な曇り止めが発明されてとても便利になりました。

曇り止めフィルムのメカニズム

鏡が曇って見えにくくなるのは小さな水滴が光を乱反射させることが原因です。
積もった雪が白く見えるのもこれと同じ原理です。

そこで小さな水滴で覆われた状態ではなく、その水滴同士をくっつけて、一面にべったりと濡れた状態にすれば光の散乱が起こらないので曇らないことになります。この平らな水の膜が覆っている状態を親水(しんすい)といいます。
かつて車のサイドミラーやフロントガラスなどを撥水(はっすい)させることで視界をクリアにすることが主流でしたが、撥水とは逆の効果が親水といえます。

いまでは撥水よりも親水の方が視認性がよく、技術的にも簡単なため親水膜がたくさんのものに使われています。

曇り止めフィルムで防げるもの

入浴中に曇らないことはもちろんなのですが、実はそれだけではなく、このフィルムを貼ることで鏡が長持ちする効果もあります。
鏡の表面の水垢を付きにくくするのです。


水垢の原因は、水滴になって乾燥していく過程で水に含まれるミネラル分がガラスに付着することです。
親水性が高いと水は流れ落ちてごく薄く鏡の表面に残るので、乾燥する過程で発現する水垢も少なくなります。

もちろん鏡が割れたときの飛散防止効果もあり安全性も高まります。



ネコロボ
博士が「鏡の白いうろこ汚れ」を動画でわかりやすく解説しているよ!ぜひ見てね!


まとめ

今回は鏡用の飛散防止曇り止めのフィルムについて説明させていただきました。
お役に立てたでしょうか?安全で気持ちのいい鏡を末永くお使いいただけますように。

ライター

安藤

安藤

この道30年。ガラス、鏡のことなら何でもおまかせ! 寝ても覚めても頭の中はガラスと鏡でいっぱい(笑) 正しい知識でガラスと鏡の購入をしっかりサポートします。